2008年10月10日金曜日

基本の曲、基本の練習

最近しみじみ思うこと



音楽は基本が大事だな、ということ。
小手先だけでごまかしていた自分が恥ずかしいな、と。わかっていたけど小手先のテクがついてしまってからそれを正すのは時間と勇気がいる。
でも今は小手先のテクをすっかり忘れてしまった手なので(泣)今しかないな、と。



音楽学校の講師をしていたので色々なジャンル色々な時代の曲を聴いて演奏してきた。60年代のブルースに始まり70年代のR&B、80年代のPops、Rock、AOR、90年代のJ-Pop、そしてジャズ。
この中で一番勉強になるのが80年代だと思う。用途によると思うのだけれど、今は歌の人と演奏すると言うのを前提に考えているから。80年代と言えばスタジオミュージシャンが全盛期で、誰かのバックですばらしい演奏をする人々がたくさんいた。もちろん色々な時代にすばらしいミュージシャンはいるんだけれど、今自分に必要なテクニックは70年代後半~80年代前半だな、と思う。



この時代、本当に基本が出来ているミュージシャンの多い事。特に派手な事をしてるわけじゃない。すごくシンプルなフレーズやバッキングをしているだけだけど違和感を全く感じない。
シンガーソングライターと呼ばれている人でステキな人が多いのもこの時代だと思う。当時はレコーディング技術が今ほど発達してなかったから下手の小細工は出来ない。その中であのクォリティは驚異的だと思う。



話が専門的になってしまったけど、今回はこのまま専門的なままで。
専門学校講師時代苦労したけど、未だに弾ききれていない曲が多くある。
いくつか上げてみようかと思う。
TOTO  Rosanna、HoldTheLine
Journey  OpenArms
Phillip Bailey with Phil Collins  EasyLover
カーペンターズ  各曲
CaroleKing  You'veGotAFriend
EarthWind&Fire  September
あーーたくさんある。まだまだあると思う。
改めて弾いてみたらすごく新鮮だった。だけど、昔と何か違う気がした。
今は指が動かない。だから一つ一つ丁寧に弾こうとする。そうすると、本当の音が見えてくる気がする。



当時、一緒に仕事していたギターの方がよく生徒に言っていた。練習ではメトロノームを必ず使え、そして自分の練習を録音して聞け。



これ生徒はみんなやらないんですね。面倒くさいし、自分の弾けない具合があからさまになるから。でもその大切さをわかって、そうしていた生徒は未だに現役で演奏している人が多い。もちろんそのギターの方も現役だ。超絶な演奏をされるけれど、小手先だけではないのが聴いていてわかる。



80年代、CDを聴きなおしてみると当時は見えなかったものがたくさん見えてきた。
今しかない。改めて基本に戻り忠実に。



0 件のコメント:

コメントを投稿